ファッションにおける「黒」
先日、スピリチュアル業界で有名な方が「運気を上げたかったら黒い服は捨ててください!」と言っているのを見かけました。
成功を手にしていて、人にアドバイスする立場の方や有名人が「黒は着ない!」と言っているのは昔からちらほら見かけます。
なので、ファッション占星術の観点から「黒」についての考察を書いてみようかなと思います。
私は黒好きなんだけどな…という方、どうぞお付き合いください。
ファッションの「黒」
西洋の歴史的に見て「黒」はファッションに取り入れることは良しとされていませんでしたが、1920年代ココ・シャネルの「リトルブラックドレス」から喪服以外への黒の活用に始まり、1980年代に川久保怜さん、山本耀司さんが巻き起こした「黒の衝撃」など、黒を主役にするデザイナーの登場により、日常に黒を主役にしたファッションを取り入れることがおしゃれであり、一般的となっていった印象です。
また「喪服=黒」と言うのも元々は西洋の概念であり、明治以前の日本では喪服が白だったようです。人が亡くなった時に着せる白装束や、武士が切腹する時に着る死装束も白でした。
明治以前の着物文化では白が死を連想するものだったのは、洋服文化が主流になってしまった現代の日本人には不思議な感覚ですよね。
占星術での「黒」
では占星術で「黒」を管轄するのはどの星座、惑星かというと…
・山羊座
・土星
キーワードは…
堅実、忍耐、責任感、ストイック、制限、節制、教師、隠者…などなど
まぁ、ウキウキハッピーな色ではないことは確かです。笑
幸せとか運気アップとかふんわりあったか系の願いには不向きな色ではあることが分かりますが、それとは対照的なことには力を貸してくれる色だと言えます。
「この現実社会の中、責任を負わされし者として突き進んで行かねばならぬ!」
という武士のような魂の人たちには黒はぴったりです。
黒は人との境界線を作る色でもあります。
人と境界線を作るのが苦手な人や、自分自身をプロテクトしたい時、今はあまり人と関わりたくないという時に着るのも結構おすすめです。
闇属性「黒」
どんな色にも言えますが、黒も着る人を選ぶ色であると思います。
魔女や魔法使いが着る色であるように、ある意味黒の闇に耐えられる人でなければ着れない気もしています。(突然厨二)
黒とは隠者や修行者、教会のシスターが使う色であることから、俗世間から隔離する色とも言えます。
一般的な社会での明るい幸せが欲しい人に向いているとは思えませんよね。
自己探究や魂、自分の人生を深く考え向き合いたい人に向いている色なのではないでしょうか。
黒の持つ重さに対抗できる重さを自分自身が持ち合わせていないと、黒自体が自分を飲み込んでしまい、「運気が悪い」という現象として顕在化するとのではないかと思います。
恋愛や幸福といったものはエネルギーが柔らかくて軽く、外向きです。その願いに対して黒は重すぎてそのエネルギーを打ち消します。なので、恋愛や幸福のためにはカラフルな色がピッタリなのです。
そして、「私はとにかく1人になって自己探求をしたいんだ!」と言う今にも洞窟に立てこもりそうな気概のある人には黒がピッタリです。
まぁそんな極端な例ではなくても、個人の確立や、深い探求、責務の完結、自己理解などに黒はパワーを貸してくれます。
適材適所で使える「黒」としてぜひご活用ください。
個人的黒理念
そして、私個人としては黒は全然使います。開運スピリチュアリストからしたら運気ダダ下がり女であります。笑
私が黒を使うのは海王星の影響が強いホロスコープだからなのですが、そうゆう人たちは他人や外側との境界線が弱いという特徴があります。
あまりふんわりカラーばかり毎日着ていると、自分の調子が悪い時に変な人に遭遇したり、小さい不運が重なるので、黒を着ることによって自分を守っています。
黒のプロテクト効果は抜群で、人混みでの疲労感も軽減できます。
少し敏感気質で、他人との境界線が薄いと感じている方、今日はなんか調子悪そうだなって時に、お守りとして黒はおすすめです。
どんな色もバランスよく使えば、自分の味方になってくれると私は考えています。